エイジング


最近よく聞く『エイジング』(aging、ageing)。

「経時」(時を経る)という意味から実際にはとっても幅広く使われる、いわば〈売れっ子ワード〉ね!!

あなたならエイジングと聞いて何を連想しますか?

①お肌のシミ、シワ、くすみを何とかしてくれる!?「エイジングケア化粧品」
②格別の味わいと格別の値段で一般の牛肉とは一線を画す熟成肉「エイジングビーフ」。
③インテリアでは、あえてアンティーク調、カントリー調を演出するために綺麗な物に風化やサビのような加工を施す「エイジング加工」が流行中
④機械製品では新品が安定動作するまである程度動作させること。つまり自動車の「慣らし運転」もエイジング。

和楽器でもエイジング有るわ!!
④は多くの楽器でも言われること。特に箏は素材の桐の木については、数年弾き込んで「木が枯れるくらいが丁度良い」ということを聞きます。

②のように、そもそも楽器材料の木材は伐採から成型までの間に長い期間、木を「寝かせる」。もちろんビーフのような熟成ではないけど単なる乾燥だけでなく、自然な反りを落ち着かせるためにも必要な時間なんでしょうね。
尺八の素材の竹などは大量に採取してもこの間にその多くは割れてしまうとか。

伝統音楽は曲も演奏も楽器も「エイジング」の魅力の上に成り立っているのよね。

ただし!
①のエイジングとだけは現代の科学の恩恵をいただいて日々闘うワ(^^)v

KORORIN-SHANN