2020年2月2日日曜日

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2019年8月25日日曜日

お箏奏法ひとりごと ~ ゆりいろ、ミュート、押し放し、突き色

お箏奏法ひとりごと ~ ゆりいろ、ミュート、押し放し、突き色













左手がお箏ならではの音色を醸し出す奏法達です。

【ゆりいろ(揺り色)】











絃の余韻を揺らす、ビブラートをかけるために左手で柱の左側の絃を揺らす。
音を揺らすには絃を掴んだり、指先で押し手の要領でかすかに押したり。
本来、演奏というのは楽譜の表記に忠実であるべきですが、個人差が大きいのがこの技法!
楽譜に指示が無くてもあらゆる音にビブラートを効かせる傾向が強い演奏家もいます。
演奏を鑑賞する側は耳に、目にするユリ色は果たして作品上の指示なのか?

演奏会へお箏を聴きに行く醍醐味が、ここにも!
一番前の席に陣取って、じーっくり奏者の左手をガン見してください!

ゆりいろのおすすめの曲は、
宮城道雄作曲 小林愛雄作詞「秋の夜」
『落葉する 淋しき秋の夜更け
若き我が心 麗しき我を
いづれかえ 奪わんとひそみ寄る
物の怪に 心暗く震える』
この歌詞とともに奏でる音色は随所で「ゆりいろ」が用いられています。
宮城道雄自身の演奏音源ではよく聴かないととわからないのですが、
当時の録音技術では拾いきれない程に繊細な音色の変化だったのでしょう。

左手が絃を揺らす動作はきっと、この歌詞をさらに引き立てて、聴き手の心を揺さぶった事でしょう。

【ミュート】
ミュートというのはそもそも洋楽器(管弦打楽器)に装着する弱音器(消音器)のこと。
そこから派生した技法で箏柱の頭に左手指を置くことで音量が小さくなる。当然、音色は〈‘くぐもった〉感じになる。
音量を小さくするならp、mpなど強弱記号で良いのだから、ミュートはやはり音色の変化を目的としている技法なのでしょう。
この技法は現代作品以降に出現したものですが、お箏も西洋の楽器ともコラボして、新しい可能性がどんどん広がっています。
ミュートは、そんな背景もあっての、新しい技法ですね

【押し放し】











押し手、後押しからの二次的奏法。
絃を押した左手を放すと余韻の音程を下げる事が出来ます。
左手の動かし方次第で、1音、半音をコントロールしたり、ニュアンスも自由自在!弾き手も聴き手も楽しい、興味深い技法です。
ただ、忘れてはならないのは撥弦後の絃の余韻が残っている状態を前提とした技法なので、極めて繊細で小さな音です。録音ではマイクが拾ってくれますが、生演奏では響きのよい会場、静寂な聴衆が必須ですネ。

宮城道雄作曲「手鞠」は題名の通り、曲中で鞠をついている様子が「押しはなし」で描写されています。

バスケットボールやゴム鞠はドリブルしたことがあっても、実際に手鞠(糸巻き)をついたことのある人は令和の時代では希少ですよね。

この曲を演奏することで〈手鞠つき〉を疑似体験?!


【突き色】










左手の押し手+押し放しを素早く一体化した技法です。
近代箏曲のルーツ、八橋検校の『六段の調』でも使われているから古典的技法といえますね。
最近、ディズニーやポップスを箏アンサンブルに編曲された作品が多数ありますが、原曲にはもちろん突き色は無いのに旋律の中に散りばめられた突き色を耳にすることがあります。
せっかく箏アンサンブルに編曲したんだから、〈らしい音〉を盛り込みたい気持ち、凄くわかります^_^
そう、突き色は弦楽器である箏がアイデンティティを発揮する技法ですね。

例えば「アナと雪の女王」なら
レリゴv〜 レリゴv〜  (v・・・突き色のタイミングを表しました)
のように、さしずめ何を歌っても小節(コブシ)を入れてしまう日本風の歌唱法の如く
突き色を入れると見事にポップスが和風に!

[KORORIN-SHANN & Tone]

2019年7月31日水曜日

お箏奏法ひとりごと ~ スクイ爪 引き色

お箏奏法ひとりごと ~ スクイ爪 引き色
















スクイ爪 scoop by pick
親指の箏爪で、まさにスプーンですくう様に弦を下からすくい上げる技法

ただし、すくい上げるだけでなく下げる動作も合わせた一連の往復動作をスクイ爪といいます。
本来の爪音の音色に対して爪の側面が弦を通過する音色が特徴的。
爪の側面から生じる噪音を音色の個性として
虫の音、水の流れとして使われている場合があります。
三味線との合奏ではスクイ撥という三味線の技法と良く馴染みます。

スクイ爪を使っている曲は、地歌箏曲手事物『夕顔』『八重衣』『笹の露』など…ほぼ全ての曲に使われています。もはや基本奏法といっても過言ではありません!















宮城道雄作曲『水の変態』霰の手事(後半)、沢井忠夫作曲『3つのパラフレーズ』二章の第四段はほとんどスクイ爪で構成されています。

引き色 loosen tension
弦を弾いた直後の余韻の音高を若干下げる。仕組みは、箏柱の左側の弦を左手で掴み、右側に引き寄せる事で弦が弛んだ状態になり音高が下がる。

この技法は箏の弦が指でつかみやすい絹だった事で効果が明らかでした。
が、現在使用されているテトロンの弦では、指でつかんでもツルツルしていて掴みにくいため、絃を緩ませることが割と難しいし、演奏環境が室内からホールに変わり聴衆との距離が遠くなった近代では〔肩身の狭い〕技法かも。
ただ、そんな『絶滅危惧技法』の生き残りはマイクの活用カギですね。

初心者の定番「六段の調べ」。この曲の中の初段から、出てきます「ヒ」。
初心者がやってしまう「あるある」は、7の絃を緩ませなければいけないのに、音がかわらないなあ、と見てみると、左手でつかんでいるのが、8の絃。。。
しかしお箏では「六段で始まり、六段で終わる」という曲ですから。そしてお箏ならではの奏法ですから、伝えていきたい奏法ですね。















[KORORIN-SHANN & Tone]

2019年6月1日土曜日

お箏奏法ひとりごと ~ 押し手 (後押し・突き色)

お箏奏法ひとりごと ~ 押し手 (後押し・突き色)













お箏は、13絃、17絃、20絃など、いろいろありますが、いづれも弦に柱(じ)を立て、音高を整えて演奏します。

ここでは、通常の13絃。
13個の音しか奏でられない。。。わけではありません。13本の弦の13の音程以外にも左手で弦を押すことで既成の音より高い音程を作ることができます。

これが「押し手」という技法で、1音分高くすることを「強押し」





半音高くすることを「弱押し」※2。


古典の曲では1音半押す場合がありますが、現代の楽器調整ではテトロン糸を強く張るので正確に1音半押すのはかなり難しいです。
そう考えますと、昔は絹糸であったのに加え、箏に張る弦の張りもさほど強くなかったのでしょう。

「押し手」は左手の人差し指と中指を中心に柱の15センチほど左側を押します
かなりの力も必要ですし、押した指先の痛さは避けられません
左手の人差し指、中指に、糸の後が赤く線で入ったりします

そうです、これが、お箏のお稽古3大忍耐(by KORORIN-SHANN)
「正座」「キツく嵌める箏爪」「押し手」
の1つですネ

お箏の教則本に、「押し手のない!」というキャッチフレーズがあるものがあります。
初心者や子供向けの曲が発表されていますが、ニーズがあるのも納得!

一方で、そんな大変な押し手の技法をマスターするとその先に「後押し」※3




「突き色」※4




















という発展型の技法が楽しめます。
あらかじめ弦を押して音程を作るのではなく、弾いた直後の弦の余韻を半音や1音上げるのです

左手の押し方(タイミングやスピード)によって様々なニュアンスをつけることができます。
また、余韻が残っている間に押す、放すを繰り返すと音の上げ下げを左手が操ることが可能です。
これぞ弦楽器の醍醐味!

現行の楽譜には記号しか記されていないので、そのニュアンスはお稽古で先生に習うしかないですね。
まずは演奏の鑑賞ポイントとして注目(注聴!?)してみてください。

オススメ曲
八橋検校「六段の調」
宮城道雄「三つの遊び より まりつき」箏独奏曲
山本邦山「紫苑」十七絃・尺八二重奏曲

[KORORIN-SHANN]

2019年4月29日月曜日

お箏の和音(わおん)は、ピアノとは大違い!

和音(わおん)とは洋楽の音楽理論上は〈3つ以上の異なる音高を同時に奏することでコードを示すもの〉という概念。
いわゆるピアノでいうと、右手の主旋律に対応して左手で奏するドミソなどのコードを同時に三本の指で鍵盤を押して奏でる音。

それではお箏の場合はどうでしょう?

お箏の場合[合わせ爪]という奏法で親指と中指にはめている箏爪で同時に箏糸を弾くのが最もシンプルで、上記のピアノで行っている和音と同じような和音でしょう。

しかし、人間の指は10本あって、右手にはめている箏爪だけで演奏していては、お箏の面白さ表現するには不十分!

まずは、人差し指にはめている箏爪も使い三音での和音。
同時に左手の指を使ってピチカートすれば重なる音はさらに4、5、6…と増えてゆきます。
当然、箏爪で絃をはじく音と、指ではじく音(ピッチカート)は全くちがうものですから、音にピアノの和音では表現できない豊かさが広がってゆきます

生田流での左指ではじく表記は

















です。同時に奏する絃名を横一列に並べて記載して、さらに左手で演奏するものは丸で囲んだり「左」と字を添えたりします。

















五線譜の場合は音符の上部に「+」記号を付してピッチカートであることを明記してある〈親切な〉楽譜もたまにあります















しかし、多くの場合は左手と右手の使い分けやどの指を使うか奏者に任せられます。

和音でも複数の音は同じボリューム、同じ音色にせず、〈芯になる大切な音とその他の音〉〈アンサンブルの場合の他のパートとのバランス〉などを考えて指使いを決める場合もありますが、4音以上などの多くの音を同時に弾く場合はとにかく3本の爪と左手でどう分担するか!?に、演奏者は頭をひねります。
爪で弾く音とピッチカートは明らかに音色が違いますし、ピッチカートでも、どの指を使うかによって(指の強さによる)音色が違ってきます。
そこが、聴く人にとって、同じ曲でも演奏者により音色が違うお箏の醍醐味!
そして、演奏者にとっても、指をどう使うか考えるのは迷う作業でもあり響きの違いを楽しむ、お箏の醍醐味!

ちなみに、
3本の爪をはめた指ごとの音の違いは古典曲ならば〈主旋律を奏する親指〉に対して合わせ爪、かけ爪、かき爪、輪連、などの〈技法による変化を担うのが人指し指や中指〉でしたが現代作品ではその概念は取り払われつつあります。
とはいえ、箏の初歩でまず習得するのは親指の基本奏法であることは現在も変わりないのです。基本の上に、お箏という楽器の本物の実力が引っ張り出されるのです!

[KORORIN-SHANN & Tone]


2019年3月5日火曜日

[ 初心者用 ] 新品 調弦済 十三絃 箏 琴 上甲 角巻 紫檀 蒔絵舌 口前袋 琴柱つき (20)

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東京都知事指定伝統工芸品 東京琴 小森琴製作所 製造
日本産 会津桐 上甲  (上甲について
柏葉:紫檀 
舌 : 口前飾り 螺鈿、手書き蒔絵仕上げ

商品内容に含まれるもの
口前袋 尾切れ 琴柱
 
商品内容に含まれないもの
琴爪 琴台  毛氈

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2019年3月2日土曜日

お箏はどのくらいの音の種類を出すことができる?

一般的なお箏の絃は13本なので、13個の音しか出せないのではないのでは?
それは違います!



















音域、音階とも、ピアノなどの鍵盤楽器と同じぐらいの音を出すことができるのです。

例えば、宮城道雄作曲の曲では、およそ下一点ラ(宮城道雄作曲『都踊』黄鐘、一の糸は五の乙)から三点ラ(宮城道雄作曲『さくら変奏曲』第7変奏トレモロの部分)つまり、4オクターブを使用しています。




















しかし、(絃を手作業で締める職人さんにお願いすることによって)、糸の張力によってさらに高い音、低い音を出すことも可能ですし、さらに、高音についてはハーモニクス奏法(指で絃を軽く押さえ、わざと振動の節を作ることにより倍音を出す奏法)により調弦された音のさらに1オクターブ上を出すことも可能。
音域については、かなり自由度がある楽器なのです。

しかし、音域すべてで、美しい音色を奏でられる、とは限りません。
楽器として美しい音色が出る音域は、演奏者次第。指導者について、糸への爪の当て方、力の入れ具合、糸の弾き方、演奏姿勢などを正しく練習すればするほど、お箏は美しい音色を出してくれます。

それでは、音階はどうでしょうか?
音階は、絃を支える琴柱の位置によって作られます。琴柱を移動させながら演奏しますが、この行為を「調弦する。」と言います。
日本音楽の音階はペンタトニックスケール(五音音階)なので、たった13本の弦でも2オクターブ程度カバーできます。

種類は、平調子、雲井調子、中空調子、乃木調子、楽調子、岩戸調子、古今調子…など、奥ゆかしい名前がついています。

例えば一番代表的な平調子は、各絃を
D、G、A、A#、D、D#、G、A、A#、D、D#、G、A 
という音を琴柱の位置によって作ります。「さくらさくら」もこの調弦で奏でます。

それでは、今では一般的な音階、西洋音階(七音)での曲はどう調弦すればよい?
お箏はドレミ音階でも、弾くことができます!

お箏の楽譜には、最初に、どの糸をどの音に調弦すればよいかの説明がついています。
例えば、大平光美先生の「花は咲く」の調弦は、
G、A、B♭、C、D、E、F、G、A、B♭、C、D、E
です。
各糸を、これらの音が出るように琴柱の位置にすることで、西洋音階で作曲された「花は咲く」も、お箏で演奏できるのです。

つまり、楽譜に書いてある調弦、音の指定によって、さまざまな音階を作り出すことができるわけです。

現代邦楽曲の藤井凡大先生の「二つの個性」では











というような調弦になっています。西洋音楽でも、一般的な日本古典音楽でもない音階です。

つまり、お箏は、お箏でしか表現できない音階での音楽を自由に作り出すことができるのです!

そして、弦を弾くと倍音が生じます。倍音は音の周波数により派生する音で、いわゆる〔音色〕に通ずる大切な響きですから倍音を活かした調弦かどうかは演奏者にとって見逃せないポイントなのです。

お箏の音は、奥が深い!

[KORORIN-SHANN & Tone]